台湾民主化の父

李登輝(2020年7月30日召天)

「困難な事態にぶつかったとき、私は必ず聖書を手にした。まず神に祈る。それから聖書を開いて、指差した箇所を一生懸命に読み、そこから何かを汲み出そうと試みたのである」

台湾総統を12年間担った李は台湾行政の最高責任者として数多くの困難に直面した。「毎日が闘争だった」と言っても過言ではないという彼は、総統時代を振り返ってこう語っている。

李は日本帝国時代の台湾で生まれ、後に京都帝国大学農学部で農業経済学を学んだ。1944年、学徒出陣により出征。名古屋の高射砲部隊に陸軍少尉として配属され、名古屋で終戦を迎えた。戦前戦中の価値観は日本帝国の敗戦によって崩れ、空虚さの中にいた李は1961年にキリスト教に入信する。1988年、蒋経国総統が急逝し、国家を背負う重責によって寝付くことのできなかった彼に夫人は「お祈りしましょう」と聖書を出してきた。聖書を両手に持ち、いつものように当てずっぽうに開くとそこにはこう書かれていた。

   「しかし、私は絶えずあなたとともにいました。あなたは私の右の手をしっかりとつかんでくださいました。あなたは私を諭して導き後には栄光のうちに受け入れてくださいます。」(詩篇73篇23-24節)

これを読んだ李は安心して眠りにつくことができたという。独裁体制から一滴の血も流さずに民主化を成し遂げた李の人生の支柱は聖書を通して出会った神の御子イエス・キリストとの親しい交わりであった。

***********************************

☆当教会では正面玄関前に無料でお持ち帰りいただける新約聖書を24時間置いています。聖書をお持ちで無い方や、どなたかにプレゼントとして用いたいお方はどうぞご利用ください。また、聖書を理解するお手伝いが必要なお方や、キリスト教について知りたいお方は教会までお気軽にお問い合わせください。当教会の牧師が喜んであなたの力になります。